毎日多くの教習生を指導していると「教わり方が上手な人っているんだなぁ」と感心することがあります。
反対に「これからの人生がしんどいだろうなぁ」と感じる教わり下手な人もいます。

その違いをちょっと真面目に考えてみました
教わり上手な教習生
教わり上手な教習生にはいくつかの特徴があるようです。
- 教えられたことを素直にやろうとする
- 理解できないときは質問する
- 教習後も自主的にイメトレする
- 出来たことを喜ぶ
- 感謝を口にする
- 笑顔には笑顔で応えようとする
これらのことが出来るできないではなく、しようとする態度が指導員に伝わり教える側のポテンシャルを高めるのだと思います。
フレンドリーな態度でも少しくらいヤンチャでも問題ありません。内気で社交的でなくても全然構いません。
モンスターは損に気付いていない
学校教育の世界で「教育のサービス業化」の弊害が取り沙汰されて久しいですが、教習所もその延長線上にあるようです。
「金を払っている客なのだから横柄な態度でも許される。客の態度に関係なく教えるのが指導員の仕事だろ」という態度の教習生が享受できるのはそれに見合った教習でしかありません。
このような人の多くが熱心な指導を「上から目線」と不満に感じることを指導員ならよく知っています。クレームになるくらいなら面従腹背で50分をやり過ごすでしょう。
質の高い教習を受ける極意
「最高のサービスを受ける資質」という言葉あります。「最高のサービスを享受できるのはそれを受け取る方法を心得ている者だけである」という意味です。
ここで言われていたのは、物知りであるとか器用であるということではなく「人に処する道を心得ている」という態度のことでした。
教わり上手な教習生は指導員のポテンシャルを最大限に引き出す術を心得ており、ポテンシャルを引き出された指導員は最高の教習を行うことができるということです。
もちろんプロの指導員が教習生の態度に依存しているわけではありませんが、教習生が主体的に教習の質を高められるヒントがここにあります。

運転の素質が高くない人でも教習の受け方が上手い人はスクスク上達して笑顔で卒業していきます
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